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KDDI、スターリンクで直接通信に成功:アメリカでは競争激化

スマートフォンがスターリンクアンテナを介さずに衛星と直接通信に成功

2024年10月23日、KDDIは沖縄県久米島で、スターリンク衛星を通じたauスマートフォンからの直接通信を実証したと発表しました。この実証により、通常の電波が届かない場所でもSMS送受信が可能であることが確認され、今後、日本の山間部や離島などでの通信改善が期待されています。この技術は、視界が確保できる場所なら通信可能なため、災害時の通信手段としても注目されています。

衛星とKDDIスマートフォンの直接通信の仕組み
画像はKDDIプレスリリース(https://newsroom.kddi.com/news/detail/kddi_nr-299_3556.html)より引用

海外の事例

一方、米国では、T-MobileがSpaceXと連携し、Starlinkを利用した「直接通信サービス」の提供を進めています。しかし、AT&TとVerizonが連邦通信委員会(FCC)に対して異議を申し立てているのが現状です。両社は、SpaceXの衛星システムが既存の通信網に干渉する可能性があると主張しており、競争相手のサービス展開を遅らせる動きも見られます。これに対し、SpaceXとT-Mobileは、この懸念は競争を遅らせるための戦略であり、技術的に問題はないと反論しています。

KDDIの成功により、日本国内でも衛星通信を活用した新しい通信インフラの可能性が広がりつつありますが、米国での激しい競争は、今後のグローバルな展開に影響を与えるかもしれません。

参照元: KDDIニュースリリース, The Verge

KDDIがスターリンクと直接通信して送受信したSMS